日経平均株価 16,238.36 -123.15 TOPIX 1,665.79 -8.87
資産運用においてパフォーマンスの92%はアセットアロケーション(資産配分)により、市場タイミングは2%、個別銘柄の選択は5%である。
身近な投資商品としては株式、債券(国債や社債など)、投資信託などがあり、それぞれに国内、海外を対象としたものがあります。他には不動産やデリバティブなどの派生商品もありますね。最近は外貨為替の証拠金取引(最近は「証拠金」という言葉が、商品先物の悪徳業者のせいでイメージが悪いらしく「保証金」という言葉に置き換わることもある)も幅を利かせています。
株式はハイリスクであると言われていますが、例えば1952年から2004年の期間に東京証券取引所の平均株価は1年で最大121%の上昇、-39%の下落を経験しています。これは1年間東証の平均株価を忠実に再現するインデックスファンドを所有したときに経験する資産の騰落です。
上記の例は1年間の所有と言う前提ですが、これを5年にすると37%から-11%へレンジが縮小し、20年にすれば20%から2%となります。
この期間にはオイルショックや、円高不況、バブル崩壊なども含んでいますが、それでもどんなに下手な取引をしても2%の上昇というのは少々驚きです。
結論としては株式は短期で所有するとリスクが高くなるが、長期ではかなり低減されると言うことです。
株の取引や金融商品の購入の有無にかかわらず、われわれが直面する最大で最悪のリスクはインフレです。インフレは否応なしにわれわれの資産を弱体化させ、購買能力を落とします。現在のところインフレに勝つ能力がある金融商品は株式だけと言っても良いでしょう。(株式を対象とした投資信託も含みます)
債券、預金ではインフレに対処することができません。これからは給料もインフレに追いついていくことはあまり期待しないほうがいいでしょう。
日本人の寿命は長く、それだけお金もかかります。資産設計はこれまで以上に重要になるはずです。しかもその時に金融商品の取引は短期間で捉えるのではなく、人生と同じ長さかそれ以上の長さで考えないと取り返しのつかないことになります。
今日の文章は クラブ・インベストライフ会報誌「インベストライフ」2006年3月号の岡本和久氏の記事を参考にさせていただきました。
クラブ・インベストライフについては以下のホームページを参照してください。
http://i-owa.com/club/index.html
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