最近「格差社会」っていう言葉が流行ですね。確かにこれまでの日本にはある程度の貧富の格差はあっても、外国のそれと比べてもたいしたことはなかった... ということになります。国内にいると貧富の差はそれなりにあるとは思うけどね。でもそれを上回る格差が外国にはあるわけです。
イギリスは階級社会であり、そこから独立したアメリカには貴族も階級もないと思われがちですが、アメリカにも目に見えない階級社会、学歴社会が歴然と存在します。
住宅街なんか典型的ですが、白人居住区と黒人居住区はハッキリと分かれていますし、教会も「白人の同じくらいの収入の人たちが集まる教会」など、日本人からすると「!?」と思うような光景が見受けられます。
アメリカは「自由で、誰にでも平等にチャンスが与えられる国」というのは幻想です。残念ながらそれ相応の家柄か、優秀な大学の学位がなければチャンスは皆無と思っても良いでしょう。どんなに才能があっても、貧困街に住んでいたらその才能を見出すチャンスすらないのが現実でしょうね。
これからの日本がどうなるのか。確実に格差は広がるはずです。
格差社会は避けられないものですが、特に悲観する必要もないと思っています。要は初等教育の充実であって、読み書きと最低限の計算、そして自分に自身を持てるようにしてやることが、たとえ貧しい家庭に生まれても上へ這い上がっていくための原動力になるはずだと考えるからです。
個人の自由や権利などを主張する前に、自分の責任を果たし、公に尽くす精神を育てることが格差社会の弊害を減らす最善の策だと考えます。
5割カット、賞与なしでも…報酬6億円 GM会長
≪株主へ「最も厳しい年だった」と陳謝≫
経営不振の自動車最大手、米ゼネラル・モーターズ(GM)は28日、リック・ワゴナー会長の2005年の報酬を賞与なしで前年比46%減の約550万ドル(約6億3000万円)としたことを明らかにした。同社は経営再建のため、人員削減や工場閉鎖を進めているが、同会長ら幹部の巨額な報酬に対する批判が高まっていた。
GMが米証券取引委員会(SEC)に提出した06年株主総会議案書によると、会長の05年の報酬は給与が約220万ドルで賞与はなく、その他の手当が約40万ドル、ストックオプション(自社株購入権)が290万ドル相当。
ワゴナー会長は同日公表した「株主への手紙」の中で、「05年はGMの歴史で最も厳しい年だった」と総括、経営不振について陳謝した。(共同)(04/29 23:20)
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