2006年07月17日

木登り名人の話

 高名の木のぼりといひしをのこ、人をおきてて、高き木にのぼせて、こずゑをきらせしに、いとあやふく見えしほどは言ふこともなくて、おるる時に軒長ばかりになりて、「あやまちすな。こころして降りよ」とことばをかけ侍りしを、「かばかりになりては飛びおるるともおりなん。いかにかくは言ふぞ」と申しはべりしかば、「その事に候。目くるめき、枝あやふきほどは、おのれがおそれ侍れば申さず。あやまちは、やすき所になりて、必ず仕る事に候」と言ふ。あやしき下郎なれども、聖人のいましめにかなへり。
徒然草


 高校の古文の授業で必ず習う徒然草。その中に上の木登り名人の話が出てくる。弟子に木の高い所へ上らせて作業をさせるが、高いところにいる間は何も声をかけないのに、作業が終わって低いところへ来たところでようやく「気をつけなさい」と声をかけるようになったという。

 なんでもむづかしいことをしている間は気が張っているので間違えを犯すことは少ないが、最後に油断したところで大変な目に会うから気をつけなさいということだけれども、それは今も昔も同じですね。

 ようやく本題ですが、イラクの復興支援でサマーワへ派遣されていた自衛隊の撤収作業が無事終了とのこと。任務を全うされ、犠牲者を出さずにイラクを後にすることができたことを大変うれしく、安心しました。何よりも隊員の皆様、ご家族の方々に御礼を申し上げます。

 でも、まだ中継地のクウェートに到着ということなので、本当の任務完了は自宅に戻るまで終了しませんよわーい(嬉しい顔)。無事に家に戻って家族と喜びを共にしてください。最後の一踏ん張りです。
posted by Windy City at 22:50| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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