2006年03月30日

さわかみ投信に行政処分

 今日はフランスのCPE反対デモについて書こうかと思ってたけど、こっちのニュースが飛び込んできたので、金融庁によるさわかみ投信への行政処分について。

 まったくふらふら、情けない話だ。ファンドとは別の投資顧問業に関する行政処分だからファンドの運営には支障は無いようだけど... 法令違反はイカンですよ、澤上さん。
 おそらく法令に対する知識不足と管理不徹底が原因だと思うけど... 管理不徹底がファンドのほうで起きたらどうするんだと背筋を寒くしてみる。がく〜(落胆した顔)

<さわかみ投信>お客様へのご報告、ならびにお詫び

 みずほ証券による大量誤発注もそうだけど、普段の業務に忙しいがために、間違いを犯しているにもかかわらず見逃してしまうことって多いのかもしれない。
 簡単に「システムの問題・課題」で片付けてはいけない問題だと思う。システムはセーフガードに過ぎず、仕様上、人間の判断でガードをキャンセルすることができるようにしてあるからね。
 やっぱり法令違反の疑いのある取引を実行しようとしたら、法令違反とその罰則くらいが画面に表示されないと効果が無いのかな?

 まぁ、何よりも担当者が気合を入れて仕事をするこったな。気が抜けてるからこういうことになる。
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2006年03月14日

長期投資のすすめ

日経平均株価 16,238.36 -123.15 TOPIX 1,665.79 -8.87


資産運用においてパフォーマンスの92%はアセットアロケーション(資産配分)により、市場タイミングは2%、個別銘柄の選択は5%である。


身近な投資商品としては株式、債券(国債や社債など)、投資信託などがあり、それぞれに国内、海外を対象としたものがあります。他には不動産やデリバティブなどの派生商品もありますね。最近は外貨為替の証拠金取引(最近は「証拠金」という言葉が、商品先物の悪徳業者のせいでイメージが悪いらしく「保証金」という言葉に置き換わることもある)も幅を利かせています。

株式はハイリスクであると言われていますが、例えば1952年から2004年の期間に東京証券取引所の平均株価は1年で最大121%の上昇、-39%の下落を経験しています。これは1年間東証の平均株価を忠実に再現するインデックスファンドを所有したときに経験する資産の騰落です。

上記の例は1年間の所有と言う前提ですが、これを5年にすると37%から-11%へレンジが縮小し、20年にすれば20%から2%となります。

この期間にはオイルショックや、円高不況、バブル崩壊なども含んでいますが、それでもどんなに下手な取引をしても2%の上昇というのは少々驚きです。

結論としては株式は短期で所有するとリスクが高くなるが、長期ではかなり低減されると言うことです。


株の取引や金融商品の購入の有無にかかわらず、われわれが直面する最大で最悪のリスクはインフレです。インフレは否応なしにわれわれの資産を弱体化させ、購買能力を落とします。現在のところインフレに勝つ能力がある金融商品は株式だけと言っても良いでしょう。(株式を対象とした投資信託も含みます)

債券、預金ではインフレに対処することができません。これからは給料もインフレに追いついていくことはあまり期待しないほうがいいでしょう。

日本人の寿命は長く、それだけお金もかかります。資産設計はこれまで以上に重要になるはずです。しかもその時に金融商品の取引は短期間で捉えるのではなく、人生と同じ長さかそれ以上の長さで考えないと取り返しのつかないことになります。


今日の文章は クラブ・インベストライフ会報誌「インベストライフ」2006年3月号の岡本和久氏の記事を参考にさせていただきました。

クラブ・インベストライフについては以下のホームページを参照してください。
http://i-owa.com/club/index.html


明日は朝日の13日、14日付けのきちがい社説について

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2006年03月12日

何のために株を買うのか

ライブドアの個人株主たちが被害者の会を結成し、ライブドアと賠償交渉するという。

はて、どうなんだろうか?

本人達もわかっているようだが「株式投資は自己責任である」ことが原則で、その失敗を他人のせいにすることはできない。ただ今回の場合、ライブドアが粉飾決算をしていたという疑いが強い(まだ容疑が固まった程度で、裁判の判決が出ていないので...)ので一概には言えないのかもしれないが... でも株は自己責任である。この原則は破ってはいけない。

では、なぜ彼らはライブドアの株を買ったのか?


  • 手ごろな値段で買えるから
  • 株価の上昇が期待できるから
  • ホリエモンに共感できるから
  • よくテレビに出てくる、または話題の企業だから
  • 大儲けしているホリエモンの尻馬に自分も乗りたい
  • 細木数子の占いを信じた(本気でいるらしいがく〜(落胆した顔)


他にもいっぱい理由があるかもしれないが、私はこれらの理由がひとつもライブドアの株式を取得せざるを得ない理由にはならないと思う。

[株式を所有すること] = [その会社のオーナーになる]

なのだから、それなりに強い理由が必要だ。被害者の会に入った株主はライブドアの事業をどのように見ていたのか?企業の存在理由をどのように考えていたのか?最近よく言われるライブドアのCSRについてどのように考えていたのか?そして株価はその企業の価値よりも安かったのか?(これは資産の形成上、非常に重要な理由)残念だがほとんどの人がそんなこと考えずに、ただノリだけで株主になったと思う。

でも株主(特に自らの意思で株主になった者)はその会社の事業、業績、不祥事などについて責任を取らなければならないはず。悪いのは「株」ではなく「株主」なのである。

それらを全て無視して、被害者面をし、弱者ぶるのはあまりに卑怯で、滑稽である。
まず自分の投資行動の責任を取るべきで、行動を取るようになった自分の卑しい心を問い直すべきである。

あと不思議なのが、記事中に「多額の負債をみんな抱えている」とある。株式はどんなに値下がりしてもゼロ以下にはならないはず。 負債を抱えていると言うことは明らかに信用取引に手を出していたということになる。さらに推測すれば、負債を抱えて困っていると言うことで、それは明らかに個人のポートフォリオでは明らかにリスクをオーバーテイクしている状態での取引であったと言うこと。昨日のブログでも書いたが、自分の立ち位置を知るべきだ。自分がどういう状態であるかも知らずに、「周りで流行っている」や「みんなやってる」程度の理由で許容リスクを超えた取引に手を出してしまっている。サンプラザ中野じゃあるまいし、政治や市場に責任転嫁するのはやめよう。はっきりいってみっともない。



 ライブドア事件発覚に伴う同社株の暴落で損害を受けたとして、同社と関連会社の株主が被害回復を目指す「ライブドア被害者の会」を結成、11日に東京都内で初会合を開いた。株主45人が参加し、ライブドアに賠償交渉を申し入れる方針などを決めた。
 同会には、これまでに1000人以上の株主がメールなどで登録し、自己申告による被害総額は約52億円に上るという。
 事務局長を務める森田亮介(もりた・りょうすけ)さんは「ライブドアが出した(決算などの)虚偽情報で、多額の負債をみんな抱えている。株式投資は自己責任という意見もあるが、まずはわたしたちが被害者であることを社会に訴えていきたい」と話している。
 株主の救済をめぐっては、既に「ライブドア株主被害弁護団」が結成されている。同会は「今後もさまざまな弁護士が対策に名乗りを上げると思うので、中立の立場で参加者に情報提供をしていきたい」としている。


1月19日付けのマネックスメールに掲載されたサンプラザ中野の記事を引用しておこう。このあと、3月9日付けでは「悩ましいと言えば「ライブドア被害者の会」だ。俺も入ろうかな?」などとのたまう始末がく〜(落胆した顔) オマエはもう投資ヤメロどんっ(衝撃)
13日は魔の金曜日。サンプラザ中野だー!

 実は先週の金曜13日に買い増ししていたのだ。何をって「ライブドア株」をだ。750株も。しかも信用で。現物と合わせて1000株。ただいまフリーフォールの真っ最中なり。
 年末からの儲けがふっ飛んだ。布団が吹っ飛んだ。なんて事を言って笑うしかないのが現状だ。とりあえず今日の前場では急上昇。「谷深ければ山高し」の格言通り。このまま最高峰を目指して欲しいものだ。
 しかしこの強制捜査のタイミングは「臭う」。政治的な思惑の臭いがプンプンである。翌17日はオジャマモンの証人喚問日。これを小さなニュースにするための強制捜査だったのではないか。また日本時間16日夜はアメリカ市場が休みだったのだ。これは故キング牧師の誕生を記念して。つまりアメリカ市場への影響も抑えられるタイミングだったのだよ。
 今12時50分。マーケットボードを操作したのだが、何度クリックしても値段が変わらない。「もう止まっちゃったのか東証?」と驚いた。しかし今日の後場は13時スタートという事になっていたもんね。東証のシステムの脆弱さにも驚いた。もっともっと市場参加者が増えていくのだから。増強よろしく。
 昨日の場中、俺は観ていた。700円超の下げで15,000円に近づいた時、俺は観ながら祈った。「行ってしまえ」「この際14,000円台にタッチしてしまえ」と。「今年14,000円台くらいまでの調整があるはず」とチャーチストが言っていたのを思い出したからだ。
 タッチはしなかった。でも、これで今年の調整が完了したと思おう。あくまでも前向きに思おう。ライブドアもどこかで止まるはずだ。俺は今年はついているらしい。おみくじも大吉だった。勘も冴えている。
 そういえば先週の株式ロックンロールは暴落を予見していたかの様な内容だなぁ。株の神様がヒントをくれていたのかなぁ。


ほんとに株をやりたいのならこういう本でも嫁↓

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2006年03月05日

投資を始めるときに読む本(3)

投資を始めるときに重要なことは まず始めてみること と 勉強を継続的にすること の2つです。なんにも難しいことではありませんが、なんやかんやと理由を付けてこの2つをやらない人が多いのです。

特に第一歩を踏み出すのが一番難しいですね。株価が下がれば「しばらく様子見だ」と言い、上がれば「高値づかみはやだから」と言い、結局いつまでも保留のしっぱなし。始まりやしません。

それと最悪なのが勉強のし過ぎで投資を始めない人。上に書いた大事なことの2番目と矛盾するようですが、そうでもありません。投資は実践しながら、失敗しながらやっていくもの。投資生活は生涯、死ぬまで続くものです。普段の生活術を勉強だけして、実際にはしない人はいないように、投資も勉強だけではだめ。いくらでも修正は効くのでよくわからなくてもまずははじめてみることですよねわーい(嬉しい顔)

さらに次に大切なことは投資に対するスタンス。これまで2冊の本を紹介して来ましたが、そのどちらとも投資に対するスタンスを決めるための本です。

今日紹介する本は実はもうあまり売っていないかもしれない「おカネに目覚めよ 日本人!」というタイトルの本。現在日興アセットマネジメントのCEOをやっておられるティモシー・マッカーシー氏が書かれた本です。

まずこの本の2つの大きな欠点はセンスのない題名がく〜(落胆した顔)と異様な表紙の写真ふらふら

本の内容と全く関係のない2つさえもっと普通だったらこの本は名著として読み継がれているんだと思う。

以前紹介した木村剛さんの「投資戦略の発想法」よりもさらに入門レベルといってもよいかもしれません。御本人のお母様が体験された悲惨な経験など具体的な事例も交えながら、分散投資と長期投資、ドルコスト平均法の大切さ説明しています。

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2006年02月21日

投資をするときに読む本2

日経平均株価 15,894.94 +457.01 TOPIX 1,612.56 +40.45


木村剛さんってみんなから好かれているんでしょうか?嫌われているんでしょうか?
どっちかというとクラスにあんなのがいたらいやな感じかもしれないけど、私は結構好きなタイプかな。

口悪いし、独断と偏見で物を言うし、一般的には嫌われないにしても、いやがられるでしょうね。でも、木村さんは基礎がしっかりしていて、かつ先を見通せる人だなと思います。

「投資戦略の発想法」は投資本の禁じ手である断定を繰り返すので、減点法で採点すれば落第かもわーい(嬉しい顔)でもこの本にはそれ以上の魅力がある。

投資を始める前に家計簿をつけろ、節約しろ、貯蓄しろ、仕事ちゃんとやれ...のようにほんとにこれは投資本か?と思うような内容ですが、考えてみれば当たり前のことで

投資 と 投機、博打は違う


ということ。まず自分を良く知り、将来の計画をどのように描くのかって結構みんな考えているようで、考えてないんですよね。

一方で「人生金じゃない」という理想もあります。私も人生の価値は金では決まらないと思うけど、良い人生を送るにはお金がバックボーンとして必要なんだと思います。

しかも自分の資産形成は持っている株で決まるのではなく、ポジション取りで決まってしまう...

一見、おかしなことを言っているようですが、実際そうなるんだと最近つくづく思います。


そうはいってもこの本の中で、いくつか気に入らない点もあります。

・投資信託は効率が悪いから使うな
 →資産が1000万も2000万もある人は20〜30社の株式に分散投資できるかもしれませんが、そうでない多くの人にとってはあまり現実的ではない。小さい額からでも分散効果を出すことができ、複利の効果も享受出来る投資信託は積極的に利用するべきだと思う。ただし、顧客よりも親会社を見ている投資信託もあるので選び方に注意

・月々の生活費の2年分ためるまで投資を始める資格はない
 →もし会社が潰れた場合に備えてこういっているのだと思うが、潰れてもすぐ就職先が見つかる人もいるわけだし、複利の効果を最大限利用するためには少しでも早く始めることのほうが重要。無理のない範囲から投資を始めるのは一向に構わないと思う。

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2006年02月19日

投資するときに読む本

ライブドアショック以降、東証の昨年10月からの上げ相場は調整に入っているようです。一方でこれまで投資に興味を持っていなかった人も、投資を始めてみようかと考えはじめ、さらに行動に移そうとしているのではないでしょうか?

どのような目的で投資を始めるのかにもよるのですが、大きく分けて以下の2つがあるでしょう。

・短期(お小遣い稼ぎ程度)
・長期(老後も含めた)資産設計

今、はやっているのはデートレーダーに代表される短期運用ですね。一日の取引中の数%の値動きを捕らえて資産を増やしていく方法です。でも、デートレードを専門にやっているのならいいですが、多くの本来の仕事を抱えている人には無理な話でしょう。(勤務中に株取引をやってたら下手すりゃクビですからね)

怪しげな本もたくさん出ていますが、短期運用は一般的には成果を上げることが難しいし、相場に張り付いていられないのだから、所詮無理な話です。

しかし個人投資家の最大の強みは時間をかけることができること。機関投資家は四半期に一度、成果を投資家へ報告し、市場の動きについていけなければ、顧客から見放されます。でも、個人投資家は自分の資産を、自分の責任で運用するわけですから、成果は全て自己責任。他人にとやかく言われることはありません。

資産量でも、知識、情報の面でも機関投資家より劣った状態にある個人投資家が、市場の中で勝ち抜くための、考え方、心構えがチャールズ・エリス著の「敗者のゲーム」の中に書いてあります。

おそらく色々は本やWebページでも良書として紹介されていると思います。ただ、この本を最初から読むと結構へこたれます。ふらふら 私としては第三部の「個人投資家への助言」から読み始めることをお薦めします。

投資をする上で一番重要なのは心構えだと考えています。30年、40年と生活をしていく上で、投資環境は様々に変化し、時には激しく上昇し、また下落します。そのときに以下に平常心を保ち、間違えた判断を下さず、愚かな行動に走らないことが重要で、そのエッセンスがこの本には書いてあります。

他にも良書はありますが、まず基本はこれです。

posted by Windy City at 22:51| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 投資 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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