あぁー。なんだか今週は非常に疲れた。昨日は気がついたら11時くらいから寝てたらしく、朝7時まで、電気も消さず、歯も磨かないで寝ていました

。一度起きて、歯を磨いて、トイレに行って、また10時半まで寝ました。

さて今日のお題は『「立ち位置」に注意しろ』。「立ち位置」という言葉の語源はわからないけど、おそらく舞台や演劇の言葉ではないかと思う。「立場」と意味は似てるけど、微妙に違う。
「立場」= 受身的な意味
「立ち位置」= 能動的、自分で選択出来る
という違いかな?
なぜこのようなことを書こうかと思ったかというと、昨日3月10日付けの朝日新聞のいつもながらのバカ社説を読んで、彼らを含む「媚中派」や「人権派」、「東アジア友好論者」、「地球市民」達がいう「国益」と、自分が考える国益の違いを考えたから。
下に朝日の社説を掲載しますが、これって「中国が出してきた対案と日本案の折衷点を探れ」って言いたいんだよね。あたかも両国が自分にとってとても有利で自分勝手な案を相手に提示したから、答えはその中間にあるかのような。

(しかも御丁寧にガス田開発と関係が明確でない靖国神社参拝問題を絡めて問題の在り処をわかりにくくしている)
地球市民たちのいうことってなんでも、問題を相対化してわかりにくくし、いつの間にか自分の意見を押し付ける傾向があるんだな。今回の社説もまさにそれが出ている。
自分達の意見、利益を主張するときに問題を相対化することは非常に危険だ。さらに自分の『立ち位置』を明確にしないと、自分を見失うことになる。自分を見失えば、結局損失を被ることになる。
『立ち位置』が明確でないのは朝日だけではない。外務省も経済産業省も、内閣も、日本全体も残念ながら『立ち位置』が明確でないどころか、自分がどこにいるのかわかっていない。『立ち位置』がわからなければ交渉ごとをうまく進めることはできないはずなのに。
日中ガス田 冷静に対案を示そう
平成18年3月10日付 朝日新聞社説
中国からびっくりするような提案が出てきた。東シナ海の天然ガス田の共同開発をめぐる日中両政府間の協議でのことだ。
日本政府関係者によると、中国側は二つの海域での共同開発を提案してきたという。
日本側は、中国がすでに開発を進めている春暁(日本名・白樺(しらかば))ガス田などを含め、両国から等距離にある中間線をまたぐ海域での共同開発を提案していた。中国提案はこれを退け、代わりにその北と南に位置する別の2海域を対象にするというものだ。
驚かされたのは、そのうち南部の海域が日本の尖閣諸島(中国名・釣魚島)周辺の海を含んでいるからだ。この島の領有権を主張している中国にしてみれば、領土問題を棚上げして共同開発を、ということなのだろう。
だが、これには無理がある。尖閣諸島は日本が実効支配する日本の領土である。安倍官房長官が「受け入れられるものではない」と、拒否する考えを記者会見で述べたのは当然のことだ。
これまで協議してきたのは、領土に派生する権利として国際的に認められている排他的経済水域(EEZ)や大陸棚に伴う権利の境界を、両国間でどのように線引きするかという問題である。
うまく合意できないのなら、線引きを棚上げして共同開発しよう、というのが交渉の眼目だ。領土そのものの争いをそこに絡めてしまえば、ただでさえこじれている問題が複雑になるだけだ。建設的な提案とはとても言えない。
中国側も、日本の拒否は織り込み済みなのかもしれない。中国は春暁ガス田の開発にすでに巨額の資金を投じている。日本側がそこに手を突っ込む案でくるなら、中国も極端な案で対抗する。交渉につきものの駆け引きとの見方もある。
中国が提案した北側の海域は、日本の主張する中間線より中国側に入ったところに位置する。硬軟組み合わせての「くせ球」を投げてきたわけだ。
これからも交渉のテーブルにはさまざまな案が載ると見るべきだろう。日本側は尖閣諸島海域の案を退け、双方が歩み寄れる現実的な対案を早く示す。冷静に、ねばり強く交渉を進めることだ。
ただ、心配されるのは交渉が長引くうちに、春暁ガス田が見切り発車で生産を始めてしまうことだ。そうなれば対話の機運は失われ、日本側も試掘開始などの対抗措置に動くことになるだろう。
日中関係でもう一つ心配なことがある。中国の李肇星外相が小泉首相の靖国神社参拝に関して「ドイツ政府当局者が、ドイツ人も理解できず、愚かで不道徳なことだと述べた」と語ったことだ。
多数の外国人もいる記者会見での発言だ。誰かの引用にせよ、一国の指導者に「愚か」と言うのは穏当ではない。
ささくれだった両国関係を少しでも前に進めようという時に、外交的配慮を欠いた発言はお互いに慎んでほしいものである。
ついでに3月8日の朝日社説を晒します。あまりにバカすぎて、製品としては欠陥品ですね。普通は返品されて、PL法で企業責任を問われてもしようがないくらい、ある意味正攻法で問題をすり替えています。
日中協議 対話の機運を広げたい
平成18年3月8日付 朝日新聞社説
東シナ海の天然ガス田開発をめぐる日中両政府の協議が北京で行われた。
昨年10月、小泉首相が5回目の靖国神社参拝をしたことで中断されていた協議だ。冷え込んでいた日中の政治関係が徐々にではあるけれど、再び動き始めた。
今回は、中国側が新たな共同開発案を示した。内容は明らかにされていないが、日本側はひとまず持ち帰り、検討して早い時期に次回の会合を開くことで合意した。
どの海域を共同開発の対象にするか、基本的なところで対立がある問題だ。合意点を見つけるのは簡単ではない。ねばり強く交渉を続けてもらいたい。
靖国問題や反日デモで日中関係が行き詰まるなか、このガス田開発をめぐる対立は、単なる経済問題を超えて両国のナショナリズムがぶつかり合う象徴のような様相を見せてきた。
中国側は日本政府の抗議を無視して開発を進める一方、艦船や航空機が海域ににらみをきかせた。昨年6月までの1年間に航空機を146回、艦船を18回出動させたという。日本側も対抗して日本企業に試掘権を認め、自衛隊の対潜哨戒機が偵察飛行を続ける。
そんな抜き差しならない空気が和らいできた背景には、日中双方の変化があった。一つは、昨秋の第3次小泉内閣で、ガス田問題を担当する経産相が、強硬派の中川昭一氏から中国とつながりの深い二階俊博氏に交代したことだ。
中国側も全面的な関係冷却は避けるため、対話再開へ動きだした。温家宝首相は先月、訪中した二階経産相と会い、関係改善の意向を伝えた。温首相が日本の閣僚と会うのは久しぶりのことで、中国側の対応の変化をうかがわせた。
二階氏は商務相とも会談し、中国の省エネ、環境分野で協力を進めるためのフォーラムを日本で開くことに合意した。
空気に変化の兆しが見えてきたとはいえ、ガス田の共同開発はそう単純には進むまい。
東シナ海、西太平洋は中国海軍の活動が活発化しているところだ。領有権がもつれる尖閣諸島や台湾が近くにあり、日米と中国が神経をとがらせる。中国側も軍の意向が大きな比重を占めそうだ。
だが、それだけにこの問題に打開策が見いだされれば、その効用は日中関係にとどまらない大きな意味を持つ。東南アジア諸国を巻き込んでエネルギーの地域協力を進める土台になりうるし、東アジア共同体の足がかりにもなる。
この対話再開の機運を大事にしてもらいたい。次は、途絶えたままになっている外相会談を早く行うべきだ。靖国神社問題などをめぐる麻生外相の発言に中国側の反発はあるにしても、首脳会談の停止に加えて外相同士の対話まで閉ざしてしまうマイナスはあまりに大きい。
エネルギー問題をはじめ、両国が協力することで双方が大きな利益を得られるテーマはたくさんあるのだから。
posted by Windy City at 22:10| 東京 ☀|
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